「ホンダ クイント インテグラ」

その車1
クイント インテグラは 1985 年 2 月にクイントのフルモデルチェンジ版として。まず3ドアモデルが発売されました。その後、同年 10 月に5ドア、翌年 9 月に 4 ドアが追加され、3種類のボディ構成となりました。クイントは元々5ドアハッチバック(恐らくローバーとの姉妹車のため?)のみでしたので、随分、コンセプトが変更されたものです。「CIVIC デザイン物語(現在サイト閉鎖)」によればアメリカからの要求で「ヤング・アコード」として企画されたらしいので、それが原因でしょう。初代アコードはシビックの上級化ストレッチ版で3ドアが元ですから、後に追加された4ドアサルーン版に合わせ、同時にローバー416 として販売されていましたから、ヨーロッパ向けに5ドア、ということでしょう。詳しい解説は例によって Google 先生に譲るとして、ここでは私の手に入れた車について...

80 年代の車がクラッシック車になりきれず、また政府の乗り換え補助金制度とあいまって、どんどんつぶされていますが、クイント インテグラもご多分に漏れず順調に(?)数を減らしています。ある資料によれば、2011 年3月時点で 761 台、内3ドア 334台、5ドア 131台。4ドア 296 台とされています。次のモデルの「インテグラ」では5ドアが無くなりましたが、理由はこのデータからも明らかですね。ちなみにヨーロッパ向けには5ドアもあったコンチェルトが後継車になりました

 使い勝手の良い5ドア車..かつ、シリーズ中、最もバランスの良いスタイルの車が...不人気車

購入した車は前期型 86 年式 GS、白(グリークホワイト)でAT
 キャブレター車ですが、エンジン始動等、特に難しいところはありません。インジェクション車に比べると、すぐに発進できないところが煩わしい点です(水温が少し暖まったところでアイドリング回転数が落ちる、オートチョーク式)。まあ、元々20年以上経った車ですし、機械に優しい運用を心得るのが得策ですので、これで良しとします。アイドリング時も排ガスはそれほど臭くはありません

当時を知るホンダメカニックの方によれば、この頃のホンダ車は特に柔く、ちょっとした事故で即廃車、というレベルだそうで、全長 4300 mm を越えるこの車でも、キャブ車は1トンを切る重量税節税仕様です(笑)。おまけに良く錆びる....
 ご多分に漏れず、この車も少々錆びており、予算的に最低限の補修をしてもらいました(それでも不十分)

納車整備に含まれていたエアコンの補修の他にタイミングベルトの交換を行い、とりあえず、次の 10 万 km は安心です(笑)

最近は米欧共にCピラーが極端に寝かされたクーペルックなセダンがはやりですが、ブームとしては日本の方が 20 年以上早かった訳です。
 異なるのは車高が 10 cm 違うこと

1345 mm と現代からすると低い全高がこの車をスタイリッシュに見せています

これだけ大きな後ろ窓は今時ありません

私好みの明るい室内です

当時のホンダはマンマキシマム・メカミニマム (MM) 思想をどんどん推進しているところでしたので、低ボンネット/大キャビンの構成でしたが、クイント インテグラは、過渡時期の車の様で、後継の(カッコ)インテグラほど低ボンネットではありません。
シンプルなテールライト
このスッキリ感

ここまでスッキリしてるならボンネットのプレスラインもいらなかったかも...

80 系スプリンターが好きなんです

このスッキリ感

台風直後の路面のおかげでどこか疾走感がありますね


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