「マツダ ファミリア アスティナ」

その車2
アスティナは従来の5ドアハッチバックに代わるモデルですが、次の BH 系では消滅。実質的な後継モデルはランティスとなりました。このあたりからマツダ迷走の時代に入ります

RX7、コスモに続くリトラクタブルヘッドライト搭載車ですが、世界的にも数少ない4ドア車です。特に5ドアとなると、クイント インテグラとこのアスティナのみでしょう
 スプリンターの項に書いた通り、2ボックスタイプのリアハッチに比べ、デザインのバリエーションが多く、特徴的なリアスタイルを形成できます。アスティナの特徴はかなり太い(パネル面の広い)Cピラーと、クイントインテグラほどでは無いですがラップラウンドしたリアスクリーンです。これに3ドアハッチより少し長い程度のリアオーバーハングと組み合わせることで前進感・軽快感が得られています。初代 VW シロッコ的な処理です

バブル前後で最も変化したと思うのが空力です
 E80 系カローラ/スプリンターシリーズの内、もっとも空力的にすぐれた 5ドアスプリンターの 0.34 より1割低い 0.31 です

クーペと言うだけあって「系列」中もっとも A ピラーが寝かされ、フロントスクリーンも思った以上にラウンドしています
 ボディ下部を黒塗りした,ツートーン風。サイドシルの上、100 mm 程度までの黒塗装は3ドア、4ドアには設定が無く、ただでさえ 40〜45 mm 低いアスティナのボディをさらに薄く見せる効果があります
 ホイールアーチ後のサイドモールにつながるウィンカーはアスティナ専用、というかモールに至るまで系列で共通部品がほとんどありません
リトラクタブルヘッドライトらしくシンプルにまとめられたノーズ。バンパー下部の黒い塗色部分はボディ側面につながります
 ウィンカー・車幅灯とつながる黒いラインはモールではなく、バンパーの下地そのもの。塗り分けでラインを形成しています
通風口が狭い。他の系列に比べ、風量がちょっと心配になります

当時流行の横一文字のリアランプクラスターおよびガーニッシュ
 リアハッチの開口部はガーニッシュの上からです

ボディ一体型のスポイラーにはハイマウントストップランプ

リアバンパーの黒モールはフロント同様、塗り分けによる表現

リアガーニッシュには「ASTINA」、ユーノス 100 の場合は「E U N O S」です

窓下のラインは前方ボンネットに向かって下がり、後方リアスポイラー上面に向かって上がり、ウェッジシェイプを形成します

ボディ側面のモールの付いた車は絶滅した感じですよね

フロントドア結構開きますが、リアドアはそれほどでもないです
リトラクタブルヘッドライトの開閉はライトユニットの比較的後の方を回転軸とします
回転軸が後の方なので、リトラクタブルヘッドライトはガバッと開き、かわいらしい目に

「ボブスレー」を形成するために必須なこのプレスライン

小型車のレベルを完全に超えてます

窓越し、バックミラー越しにボディ側面「上部」が見えます

リアのコーナーはかなり丸いです

バンパーなどごっそりカットしてある感じ


ウィンカー埋め込み型サイドモール

その上には「DOHC 16-VALVE」のステッカー

他の系列は左側面にグレード名のステッカーが貼られますが、アスティナはグレード名が無いので「ステッカー無し」がデフォです

あくまで「ファミリア」系列であることの証し

これが貼ってあってもファミリアとは思うまい..,

「MAZDA」ロゴはステッカーはまだ新品が供給されました。詳しくは別項にて

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