「Ferrari Mondial 3.2 Cabriolet」とは

Ferrari Mondial 3.2 Cabrioletはイタリア本国で85年、クーペと共にそれまでの3.0リットルのV8エンジンをFerrari 328GTBと同じ3.2リットル版に変更したマイナーチェンジ版として登場しました。

デザインはクーペ版と同じく大型化されたボディ同色のバンパーの内部に格子グリルを前面に押し出しています。

エンジンの3.2リットルV8エンジンは最高出力270馬力とオリジナル版に比べ大幅にアップされています。このエンジンがスムーズかつ高回転までストレス無く回るのは当たり前として、オープンボディにこの出力はいささか問題じゃないかとは思います。

全長 4535 mm, 全幅 1795 mm, 全高 1280 mm, ホイールベース 2540 mm, 車重 1410 kgと、Alfa Romeo Spiderより長く、低いボディーは幅はほとんど同じにもかかわらず、前後の絞り込みが少なく、幅を数値以上に広く見せています。概ね現行ソアラと同じぐらいの大きさですが後席はMondialの方が圧倒的に広いです。ついでに言えばトランクも広いです。

幌は手動式で、あの形を保つためにうまいリンケージが考えられてますが、内張はなくAlfa Romeo Spiderに比べると元の価格の割に非常にチープです。Barchettaに比べても安っぽい感じです。開閉操作は非常に面倒で、一人ではかなり時間がかかります。またAlfa Romeo SpiderやBarchettaの様な幌を完全に格納する箇所がないため、オープン時は多少不格好になります。

89年にはFerrari 348tb/tsと同じ3.4リットルエンジンのMondial T Cabrioletにスイッチしました。このビッグマイナーチェンジにより、エンジンマウントは大幅に変更されました。外観ではドアの後ろにあるエアインテークの形状が小さく控えめになりました。私はオリジナルの大きな形状の方が好きです。


この車が3台目の幌型イタリア車になる予定でした。
 もちろん中古で、走行3万キロと15年を越える年数にしては走行距離は少ないものでした。確かに値段はネットで検索する価格よりかなり安いものでした。トヨタ・マークIIぐらいでしょうか。とかく安物フェラーリはダメだとか聞きますが、助手席に乗せてもらったとき、良くエンジンが回るなって感じで、加速がすごく、はっきり言って恐いぐらいでした。思わず「買い」ってことにしたんですが...。
 恐らくどこかから入れ知恵が入って、「そんな値段で売るのは安すぎだよ」ってことになって売り渋ったんでしょうね、きっと。

送られてきた車検証でもって、車庫証明も取ったんですけどね!

と言うことで写真集は少しだけ。>写真集


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