Premium Compact

Alfa 156 によってエモーショナルであり、かつ優美なスタイルが復活したことによって Alfa Romeo はそれまで曖昧になりつつあった親会社 Fiat とうまく役割分担できるようになり、収益が改善しました。Fiat は大衆ライン、Lancia は(Delta もやめ)落ち着いたエレガントライン、そして Alfa はプレミアムスポーティラインというところでしょう。
 その Alfa のエントリーラインとして 145 に替わった 147 は 156 と同様ダ・シルヴァのエモーショナルスタイルを受け継いで登場しました。内装も 90 年代後半の Fiat 社の品質改善の成果か非常に出来が良くなりました。品質改善の成果は大きく、ある部分においては 156 以上の仕上がりの部分もあります。

市場価格は 156 より 100 万円安い 147 ですが、これはサスペンションの素材がアルミからスチールへ変更したことなどによるところが大きいようで、見た目にはその価格差を感じることはないでしょう。価格を少しプラスするともう1クラス上のスタイルが得られる。大衆車ユーザーをより収益の高い車へと乗り換えさせるためには非常に有効な一手なのだと思います。
 これで良いや、と思う向きもあるでしょうが、子供が大きくなれば、147 はやはりコンパクト、次のステップに行きたくなるでしょう。


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